momo et associés

日々にそっと寄り添う、上質なフェルトのかたち

momo et associés(モモ・エ・アソシエ)は、「モモとその仲間たち」という意味です。
名前の由来は、ミヒャエル・エンデの物語『モモ』と、愛犬の「モモ」。
日本語のようでいて、どこか異国の響きも感じさせる「モモ」という言葉に、
柔らかさと広がりのある印象を託しました。

私はもともと、着物の染色をはじめ、平面的な染色に携わってきました。
友禅やローケツ染めといった伝統的な技法に学び、
日本の美意識——たとえば、色の重なりや余白の美、
静けさの中にある力強さに深い敬意を抱いています。

その経験と視点が、現在のフェルト制作の骨格を作っています。
自ら染めた羊毛を素材に、一つひとつの色と質感を見極めながら、
造形・構成・温度感を意識して、作品を仕上げていきます。

momo et associésのフェルトは、単なる可愛らしさや“手づくりの温かみ”に留まりません。
色彩、構成、そして素材が語る美、
それらが静かに調和し、大人の感性に響くものを目指しています。

市場にあふれるフェルトとは一線を画し、
「フェルト」という素材が持つ彫刻性や抽象性、
そして日本的な美を通しての造形の可能性を、探り続けています。

日々の暮らしの中に、そっと置いておきたくなる。
見れば見るほど、語りかけてくる。
そんなフェルト作品を、ゆっくりと丁寧に生み出しています。

羊毛
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concept

私の創作はいつも、素材との対話から始まります。

羊毛に触れたときに立ち上がるイメージ、それが導き手となることもあれば、

ふと心に浮かんだ情景やひとつの色から物語が始まることもあります。

染色という背景を持つ私は、色そのものに強い関心と愛着を持っています。

友禅やローケツといった日本の伝統的な染色技法に携わってきた経験は、

色を「装い」としてではなく、「感情」や「気配」として捉える感性を私の中に根づかせました。

色から何かが生まれ、模様となって浮かび上がることもあれば、

色だけをそっと置くことで、形が静かに語りはじめることもある。

素材と色と形、それぞれが主役にもなり、脇役にもなる。

そのバランスやズレ、偶然の重なりが、作品に息吹を与えていきます。

momo et associés のフェルト作品は、そうした創作のなかで紡がれた小さな物語たちです。

それらが手に取った方の暮らしの中にそっと溶け込み、また新たな物語を生み出してくれたらと願っています。

作品を通じて、誰かの心に静かな感動や余韻が残ること…それが、私のものづくりの原動力です。

 

工程

Felt

自然から授かった「羊毛」という素晴らしい素材からフェルトは生まれます。
羊毛は水分と熱と圧力によって繊維が絡み合いフェルトになります。
この原始的な作り方によるフェルトの起源は古く
紀元前6千年には人類はフェルトと使っていたと言われています。
はるか昔の人々がどのように羊毛を扱い、暮らしの中で役立てていたのか。
そんな情景に思いを巡らせながら、私たちは日々、羊毛に触れています。

フェルトの魅力は、そのやわらかく温かな表情にあります。
強さとしなやかさを備えながら、見ているだけで心が和らぐようなやさしさを持っている
それが、私たちが惹かれる美しいフェルトの姿です。

momo et associésは世界中の数ある羊毛の中から選んだ原料をもとに
染色、縮絨、仕上げまで全ての工程を大切に、一つ一つ手仕事で制作しています。
ハンドメイドだから出来る形やデザインにこだわった質の高いフェルト作りを目指しています。

カーダー

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gallery モモ&アソシエ

工房に隣接する小さいギャラリースペースでは、
momo et associésのフェルトや染物の作品と、studio mofusaの染め物をはじめ、
日本人作家による陶、漆、ガラス、木工、染織など、色々な素材の手仕事を紹介しています。
また、外国で出会った不思議な物や工芸品、雑器など
季節ごとの品々を展示販売しています。

http://d.hatena.ne.jp/momo-gallery/

営業時間13時〜18時(月、火曜は定休です)

momo