concept
私の創作はいつも、素材との対話から始まります。
羊毛に触れたときに立ち上がるイメージ、それが導き手となることもあれば、
ふと心に浮かんだ情景やひとつの色から物語が始まることもあります。
染色という背景を持つ私は、色そのものに強い関心と愛着を持っています。
友禅やローケツといった日本の伝統的な染色技法に携わってきた経験は、
色を「装い」としてではなく、「感情」や「気配」として捉える感性を私の中に根づかせました。
色から何かが生まれ、模様となって浮かび上がることもあれば、
色だけをそっと置くことで、形が静かに語りはじめることもある。
素材と色と形、それぞれが主役にもなり、脇役にもなる。
そのバランスやズレ、偶然の重なりが、作品に息吹を与えていきます。
momo et associés のフェルト作品は、そうした創作のなかで紡がれた小さな物語たちです。
それらが手に取った方の暮らしの中にそっと溶け込み、また新たな物語を生み出してくれたらと願っています。
作品を通じて、誰かの心に静かな感動や余韻が残ること…それが、私のものづくりの原動力です。
